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2010.06/20(Sun)

三上有希←藤代

藤代病の人が三上有希←藤代を書くとこうなるよ!!




「ねえ先輩」
「んだ」
今日発売されたばかりの最新号のnumberをめくりながら三上先輩が興味なさそうに返事をした。
まもなく就寝時間だからか、談話室には俺と先輩しかいなかった。キャプテンはもう眠っているだろうし、笠井はさっき部屋で本を読んでいた。もともと一年生は遠慮してここに入ってくること自体少ない。一年のころからここでくつろげたのは、事実上、この寮の治外法権だった俺と水野くらいだと思う。誰も見ていないテレビには今日のニュースを読み上げるアナウンサーがうつっている。
「俺が小島のことが好きだって言ったらどうする?」
三上先輩は雑誌から顔を上げた。何言ってんだというような表情。
「お前はさ」
「はい」
「俺になんて言ってほしいの?ふざんけんな、手を出すなって言えばいい?それともお前に譲ってやるっていえばいいの?」
怒ってはいないと思う。5年目の付き合いだからわかる。どちらかといえば先輩は呆れている。
「いえ、どうするかなと思って」
「どっちなんだよ、本当に好きなのかよ?」
「好きです」
「ふうん」
一年分俺より長く生きていることを差し置いても十分に大人びた顔をして、先輩は雑誌を閉じた。
「有希がお前を選ぶって言うなら、散々俺がすがってもお前がいいっていうのならその時はしょうがないな。笠井にでも慰めてもらうかな」
先輩は短く笑った。
「有希はその結論に至るまでに絶対死ぬほど悩む女だから。生半可な気持ちでお前にふらついたりしないから。」
「その結果俺じゃなくてお前ならもうどうしようもないよ俺は。泣きながらそばにいさせるわけにはいかないだろ。」「サッカーで泣くのはいいんだ、あいつが選んだ道だし。俺らよりずっと厳しい環境で有希はサッカーしてるから。でもそれ以外であいつを不幸にしたくないんだ」
真面目な顔で先輩が言う。そんな言葉が口に出てくるなんて思いもよらなかった。
「先輩ってホントに小島のこと好きなんですね」
「好きだよ」
「そうですか」
「お前ってさ」
「はい」
「不自由を感じたことないだろ、何にしても」
唐突に質問されて面食らう。
「まあ、ないですね」
「小島に対してもそう思うわけ?自分のもんにできると思うの?」
直球で飛んできた疑問はあまりにも鋭い。
「思ってました」
「ました?」
「俺振られたんですよ、今日。小島に」
「はあ?」
ようやく三上先輩が驚いた。眉を動かす程度にしか表情が変わらなかったのに。
「俺ね、けっこう自信あったんです。軽い気持ちじゃなくて本当に俺好きなんです、小島が。だからこそ余計、勝算あると思ってました」
三上先輩は黙っている。
「欲しいなって思ったんです。でも小島はごめんていったんです、先輩ほど自分のことを理解しようとしてくれる人はいないって言ってました」
「それで思ったんです、俺は小島が欲しいだけで、彼女のためにできることは俺にはなにもないのかもしれないって」
「さっきの先輩の言葉聞いて、小島はきっと俺を欲しがらないっていう事実に今打ちのめされてるところです」
おちゃらけた感じにまとめたけど、本当は泣きたかった。
小島は俺を選ばない。
「ごめんな」
先輩が小さく言った。
「俺もどうしても有希がいいんだよ」
うつむいた俺の頭に先輩のてのひらの感触。
振られた女の彼氏に慰められるってどんな状況だよ、と内心思ったが顔を上げることすらできない。
ぽたり、と涙が落ちた。





あれちょっと最初考えてたのと違う…!
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